コラム

「男が働かなくてもいい!」講演会に異論相次ぐ(朝日新聞デジタル)

男性は仕事。女性は家事育児。

もう古いですね。

こんな考えの人が上にいるような会社の未来は暗いです。転職を考えましょう。

男性の働き方が変わらなければ、今後さらに女性が男性と平等に飛躍できる可能性は低くなります。

このような記事の発想を持った人たちが少しでも日本に増えることを願っています。

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朝日新聞デジタル

2017年8月30日掲載。

「男が働かない、いいじゃないか! 男性の仕事中心の生き方を見直す」との演題で、田中俊之・大正大准教授(41)が高知市のこうち男女共同参画センター「ソーレ」で講演した。田中さんは、男が男であるが故の悩みについて研究する「男性学者」で、「男性が仕事、女性が子育てに縛られる状況を変えることが必要」と説いた。終了後の質疑では、会場から演題に異論も出た。

講演は6月にあり、約210人が聴講した。田中さんは女性の働き方の変化について、国立社会保障・人口問題研究所の調査をもとに「出産後も働き続ける女性の割合は1980年代後半は24%だったのに比べ、2010年代前半には38%に増えている」と紹介。

一方、育児は今も女性一人で担っているケースが多いとし、「男性は会社で働いている場合、定時で帰ると気まずさを味わう。『残業は例外的なもの』と社会の認識を改める必要がある」と説いた。

さらに、厚生労働省の資料で16年の男女別自殺者数を比べると、女性が約6700人なのに対し、男性は2倍以上の約1万5千人にのぼると指摘。「女性だけでなく、男性も性別によって生き方に影響を受けている」と述べた。

田中さんによると、過去の自身の講演会で、参加者に夫の長所を紙に書き出してもらったところ、「馬車馬のように働く」と記した人がいたという。「働き過ぎが問題とされにくい。社会に『男は仕事、女は家庭』という意識がある」とし、「もっと一人一人の生き方は多様であっていい」と問題提起した。

終了後、子どもが3人いるという公務員の男性(40)は取材に「職場が男社会で、家事に力を入れると同僚から奇異な目で見られる」と明かした。「男性が『自分がしっかりしなきゃ』という気持ちから少し楽になって、妻と一緒にいい家庭を築く。それがいい地域社会にもつながっていくのでは」(佐藤達弥)