コラム

住宅ローン不正(フラット35)の極み!複数同時購入(抱き合わせ)という盲点

住宅ローン(フラット35)の不正が明るみに出てき始めました。

「かぼちゃの馬車」などを筆頭に、不動産業界の悪い側面が少し見えてきたかなといったところです。

住宅ローンを使って不正な不動産投資をあっせんする不動産業者に、まともなところはまずありません。

住宅ローンは融資審査が甘く、金利が低いことから、どちらかというと低属性(年収500万円未満)がターゲットにされています。

比較的若い世代が狙われていることも特徴です(20代~30代前半)。

そんな住宅ローン不正ですが、複数同時購入とうい盲点を突き、驚くほど多くの物件を同時購入している人の事例があったので、注意喚起しておきます。

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複数同時購入(抱き合わせ)とは?

複数同時購入とは、同じ月に、複数の物件を同時に購入する行為を指します。

物件A:2,000万円

物件B:3,300万円

物件Aと物件Bを、2019年6月末に決済する、といった具合です。

そして、物件Aと物件Bで使う銀行は、違う銀行にします。

なぜこのような買い方をするのでしょうか。

個人信用情報(cic)

個人信用情報(cic)とは、本人の借入状況や、支払い状況が確認できる情報を指します。

不動産投資で融資を受ける場合は、必ず個人信用情報が見られる、と思っておいた方が良いです。

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例えば、物件Aを2,000万円で購入すると、個人信用情報に、2,000万円でローンを組んで不動産を購入したことがわかります。

不動産を購入しようとしている人の、お金に関する情報ということになります。

複数同時購入させる理由

物件Aと物件Bを別々の時期に購入するとどうなるのでしょうか。

物件Aを2019年1月に2,000万円のローンで購入したとします。

この時の個人信用情報は、借入無し、です。

物件Bを4か月後の2019年5月に購入しようとします。

すると、銀行が個人信用情報を参照した時に、2019年1月に2,000万円のローンを組んで不動産を購入していることがわかります。

すると、2,000万円既に借りているという判断のもと、審査が行われます。

審査の結果、NGになる可能性が高くなるのです。

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ここがポイントです。

 

それでは、同時に購入するとどうなるのでしょうか。

2019年1月に、2,000万円のローン打診を、銀行Cにします。

銀行Cが個人信用情報を参照した結果、借入無し、でした。

2019年1月に、3,300万円のローン打診を、銀行Dにします。

銀行Dが個人信用情報を参照した結果、借入無し、でした。

銀行Cと銀行Dが、個人信用情報を参照留守タイミングがほとんど同じであり、双方の物件を決済する前なので、どちらが見ても借入は無しに見えます。

また、銀行Cと銀行Dがローン打診を受けていることを共有することもないので、双方で別々のローン審査が行われていることは、わかりません。

この結果、銀行Cも銀行Dも、借入無しという判断で、双方が融資の承認をするのです。

 

不動産業者からしてみれば、一度に大量に購入させることができるため、非常に都合が良いのです。

本当は、物件Aと物件Bが両方買える属性でなかったとしても、同時に決済してしまえば、銀行にバレないので審査が通るということです。

 

このような購入を斡旋する不動産業者に、まともな業者はないと思ってください。

ほぼ間違いなく、ぼったくり物件を売られていることでしょう。

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先日、フラット35を使って同時に6戸の区分マンションを購入している驚く人がいました。

年収は500万円未満にも関わらず、3,000万円×6戸で合計約1.8億円の融資を不正に受けてしまっていました。

非常に危険な状態です。

まとめ

フラット35を悪用した不動産投資が横行している!

ということは認識していましたが、まさか同時にここまで多くの物件を買わせてしまう不動産業者もいるのかと思うと、まだまだ恐ろしい事態に発展しそうです。

サラリーマン不動産投資家は、とことん上手くいっていません。

ほとんど全ての方が、物件を本来の価値以上の値段で買わされており、売るに売れない状況が続くでしょう。

フラット35が不正に利用されているだけでなく、ここまで同時に不正利用されているとなると、実態はより深刻です。

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