この記事を書いた人
船橋寛之(ふなばしひろゆき)
1984年生まれ。
ドイツ育ちの不動産投資家。
不動産投資歴16年。
立教大学 経済学部卒。
リーマンショックの時に新卒で区分マンションを購入し、東京23区を中心に最大6棟55部屋を所有。
大和証券、大和総研に11年間勤務後、不動産コンサルタントとして独立。
現在は年間20億円以上の「非公開物件」仲介を行う。強みは「物件情報力」で、経験を活かしてセミナー講師や執筆活動にも携わる。
私生活では子供3人を育てる「ほぼ主夫」。
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本記事では、メンズコスメ市場で注目を集めるリップスのIPOについて、事業概要、財務状況、市場環境、そして投資判断のポイントを詳細に解説します。
投資家の皆様にとって有益な情報を提供できるよう努めます。
Contents
リップスのIPO概要と事業内容
リップスは、メンズコスメの企画・販売とヘアサロンのフランチャイズ運営を手掛ける企業です。
2025年6月30日に東京証券取引所グロース市場への新規上場を予定しており、想定公開規模は約39.6億円となっています。
事業の柱:メンズコスメとヘアサロン
リップスの事業は、メンズコスメの企画・販売とヘアサロンのフランチャイズ運営という二つの柱で構成されています。
主力商品であるヘアワックスは、売上高の半数以上を占めており、同社の成長を牽引しています。
ヘアサロン事業は、フランチャイズ展開を通じて全国に店舗網を拡大しており、メンズビューティー市場におけるブランド認知度向上に貢献しています。
販路の拡大とEC戦略
リップスの販路は、ヘアサロン、ドラッグストア、ECサイトと多岐にわたります。
近年では、AmazonなどのECサイトでの販売額が拡大傾向にあり、オンライン販売の強化が奏功しています。
ECサイトにおけるマーケティング戦略や顧客獲得施策が、今後の成長を左右する重要な要素となるでしょう。
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財務状況と成長戦略
2024年8月期の売上高は37.6億円、経常利益は7.19億円と、堅調な業績を上げています。
2025年8月期は、売上高44.0億円、経常利益9.0億円と、更なる増収増益を見込んでいます。
収益性の分析
リップスの収益性は、メンズコスメ市場の成長とともに向上しています。
特に、高単価なヘアワックスの販売が、収益性の改善に大きく貢献しています。
しかし、競争激化や原材料価格の高騰など、収益性を圧迫する要因も存在するため、コスト管理の徹底が重要となります。
今後の成長戦略
リップスは、メンズコスメ市場の更なる成長を見据え、新たな製品開発や販路拡大に注力していく方針です。
特に、ECサイトにおけるマーケティング戦略の強化や、海外市場への進出などが、今後の成長を牽引する要素として期待されます。
また、ヘアサロン事業においては、フランチャイズ店舗数の拡大や、新たなサービスメニューの導入などが、競争力強化に繋がるでしょう。
市場環境と競合状況
メンズコスメ市場は、近年急速な成長を遂げており、今後も高い成長率が期待されています。
背景には、男性の美容意識の高まりや、SNSを通じた情報発信の活発化などがあります。
メンズコスメ市場の成長性
メンズコスメ市場は、女性向けコスメ市場と比較して、まだまだ成長の余地が大きいと考えられます。
特に、若年層を中心に、美容に関心を持つ男性が増加しており、新たな需要の創出が期待されます。
リップスは、このような市場の成長を追い風に、更なる事業拡大を目指していく方針です。
競合企業の分析
メンズコスメ市場には、大手化粧品メーカーや新興ブランドなど、多くの競合企業が存在します。
リップスは、ヘアワックスという特定の製品に強みを持っており、差別化戦略を推進しています。
しかし、競合企業の動向や市場トレンドの変化に常に注意を払い、柔軟な戦略修正を行うことが重要となります。
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IPOにおける評価と投資判断
想定発行価格3,100円に基づいた予想PERは12.6倍~12.7倍で、類似企業4社の平均PER14.1倍と比較して割安と判断されます。
しかし、ファンドの売出案件である点や、同日にレント(372A)も上場することから、初値買い資金の分散が懸念されます。
バリュエーションの考察
リップスのバリュエーションは、類似企業と比較して割安であると考えられます。
しかし、IPO市場全体の動向や、投資家のリスク許容度など、様々な要因が株価に影響を与える可能性があります。
投資判断を行う際には、バリュエーションだけでなく、事業の成長性やリスク要因なども総合的に考慮する必要があります。
投資判断のポイント
リップスへの投資判断においては、以下のポイントを考慮することが重要です。
・メンズコスメ市場の成長性
・リップスの競争優位性
・財務状況の健全性
・IPOにおける需給バランス
これらの要素を総合的に判断し、ご自身の投資戦略に合った投資判断を行うようにしてください。
リスク要因と課題
リップスは、メンズビューティー市場での知名度を持つものの、いくつかのリスク要因と課題を抱えています。
ファンドの売出案件
今回のIPOは、既存株主であるファンドの売出案件であり、新規資金調達を伴いません。
そのため、企業の成長資金の確保という観点からは、ややマイナス要因となります。
また、ファンドの売却意向が、今後の株価に影響を与える可能性も考慮する必要があります。
競合激化と市場トレンドの変化
メンズコスメ市場は、競争が激化しており、市場トレンドも常に変化しています。
リップスは、これらの変化に対応し、競争優位性を維持していく必要があります。
そのためには、継続的な製品開発やマーケティング戦略の強化が不可欠です。
見解
リップスのIPOは、成長著しいメンズコスメ市場に焦点を当てた企業として注目されます。
しかし、いくつかの懸念点も存在するため、投資判断には慎重な検討が必要です。
メンズコスメ市場の可能性とリップスのポジショニング
メンズコスメ市場は、今後も高い成長が見込まれる有望な市場です。
特に、若年層を中心に美容意識が高まっており、新たな需要が創出される可能性が高いです。
リップスは、ヘアワックスという特定の製品に強みを持っており、市場における一定の地位を確立しています。
しかし、競合企業の参入や市場トレンドの変化に対応していくためには、常に革新的な製品開発やマーケティング戦略を展開していく必要があります。
IPOのタイミングと市場環境
リップスのIPOは、株式市場が比較的堅調な時期に行われます。
しかし、同日に他の企業も上場することから、初値買い資金の分散が懸念されます。
また、IPO市場全体の動向や、投資家のリスク許容度なども、株価に影響を与える可能性があります。
投資判断を行う際には、これらの市場環境を考慮し、慎重な判断を行うことが重要です。
長期的な視点での投資判断
リップスへの投資は、短期的な利益を追求するのではなく、長期的な視点で行うことが望ましいと考えられます。
メンズコスメ市場の成長性や、リップスの事業戦略などを総合的に判断し、将来的な成長に期待できるかどうかを見極める必要があります。
また、リスク要因についても十分に理解し、ご自身の投資戦略に合った投資判断を行うようにしてください。
投資/BBスタンスとセカンダリー
【BBスタンス】:不参加
【セカンダリー】:参加(消極)
あまり初値の高騰は期待できそうにありません。
公募価格付近の決着になるのではないでしょうか。最悪の場合、公募割れも念頭に置く必要はありそうです。店頭組は無理に参加しなくても良い銘柄じゃないかと感じます。
ただし、セカンダリーに関しては一応参加条件を満たしているので、消極的な参加とします。上値めど3,380円ほどと考え、様子を見ながら安く推移すれば参加する予定です。
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