ワンルームの価格に少し変化が出そうです。
ワンルームに限らず、不動産投資の価格は融資情勢で変わります。
融資が出やすくなれば価格は上がりますし、融資が厳しくなれば価格は下がります。
需要と供給のバランスで不動産の価格は変動するのです。
2021年より、クレディセゾンがワンルーム融資に「本格参加」してきました。
これにより、ワンルームの価格は上昇傾向になると考えています。
まだ上がるのかい!
内容を5分動画にしました!
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クレディセゾンの融資条件
今までのワンルーム融資といえば、
・ソニー銀行
・イオン銀行
・イオン住宅
・じぶん銀行
・オリックス
が中心でした。
そこに、SBJ銀行や香川銀行が上記よりは高い金利で参入してきていました。
オリックス以外は、基本的に年収の8倍程度まで借り入れをすることが可能です。
これを年収倍率と呼びます(年収に対しての借入可能額)。
オリックスに関しては、年収が高めだと金利は上がるものの、10倍以上の借入をすることも可能でした。
最大は年収の12倍で、金利が2.2%です。
このあたりが基準となり、各ワンルーム業者はそれぞれのお客さんがいくらまで買えるのかを確認していました。
お腹一杯買わせて終了、というのが恒例です。
年収の8倍まで購入したので、この人は当面買うことはできない、という考え方です。
そこに、今回変化をもたらすであろうクレディセゾンが参加してきました。
一番のポイントは、年収倍率が他の銀行よりも大きい、ということです。
年収500万円台から年収の10倍借りることが可能です。
年収が1,000万円を超えると、最大16倍の借入が可能です。
金利に関しても、年収が700万円を超えていれば、1.9%~2.0%ほどで借りることができます。
今まではオリックスの12倍で金利2.2%が最大でしたが、ここにきて、低い金利で年収の16倍まで貸すという金融機関が出てきたのです。
結構借りることができるんだね~
【クレディセゾンの融資条件】
年収倍率:10倍~16倍(年収により可変)
最低年収:500万円以上
金利:1.9%~2.3%
年収倍率が大きくなるとなぜ価格が上がるのか?
年収倍率が大きな銀行が出てくるとどうなるのでしょうか?
今までお腹いっぱいだった人が、まだ食べられるようになるわけです。
年収倍率8倍でめいっぱいだった人でも、年収倍率が10倍になれば、最後のワンルームをおかわりできます。
ここがポイントなのです。
新規顧客というよりは、すでに不動産を所有している人に対して、追加の案内が可能になったのです。
これは非常に大きなことです。
既に物件を所有していて何らかのリレーションができている場合、追加の案内は、新規顧客に対して案内するよりもはるかに容易です。
初めて不動産を買う人は、そもそも不安が大きく、買わないケースも多かったりする中、すでに1度以上購入経験がある人は、すんなり買うでしょう。
この観点からも、不動産業者にとってこんなおいしい条件の金融機関の参入はありがたくて仕方ないはずです。
特に、年収が700万以上を超えていれば、金利は1.9%~2.0%です。
おかわり君のターゲットは、年収700万円以上の方になります。
既に該当者のもとには多くの連絡がいっているのではないでしょうか。
1回買っている人のガードは緩いからね
このように、明らかに買い手が増える銀行参入があると、不動産価格は上昇します。
各社揃って仕入れを強化させたいからです。
売り物件を探して買う、という圧力が強まります。
これにより、価格は上昇します。
5年以前ほど前に不動産を購入した人であれば、売りを模索するいい機会かもしれません。
2021年に入って始まった動きなので、現在各社血眼になって物件を探しているでしょう。
売れる物件を持っている人は、気持ち少し高くても買い取ってくれる業者すらあるかもしれません。
そのくらいインパクトのある参入です。
冒頭で説明した通り、不動産の価格は融資情勢により変化します。
それによる需要と供給で価格は決定します。
クレディセゾンの参加により、需要面が高まりました。
買える人が増えたからです。
需要が高くなるので、価格が上がる、という話です。
2021年はワンルーム業者にとって、一層仕入れが厳しくなるのではないかと予想します。
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不動産の価格が融資情勢によって変動する
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まとめ
2020年には、オリックスが45年ローンの金利を2.4%に引き上げるなど、どちらかといえば、改悪が多い印象でした。
しかし、ここにきて業者への朗報となったわけです。
クレディセゾンと提携が取れている業者では、さっそく既存のお客さんへの連絡が始まっているのではないでしょうか。
不動産の営業は怖い・・・
既に相談件数が多すぎて対応できず、セゾン側は3月中旬から下旬の申し込みを一時停止するといっています。
既に物件の争奪戦は始まっており、これに伴って価格は上昇していくと思われます。