コロナが流行ってから、お金のバラマキがひどく、株価の上昇と不動産価格の上昇を招きました。
お金の価値が下がった、という表現の方が適切かもしれません。
インフレになってるもんね~
世の中にお金持ちがあふれかえってしまった瞬間です。
物件価格の上昇に家賃の上昇は追いつかず、不動産投資家はキャッシュフローが減少傾向となり、転売する不動産業者は利幅が削られています。
金余りがひどく、多くの方が不動産を求めた結果、立地がそこそこ良い物件はすぐに売れてしまい、数が不足しています。
このようなことが起きると、どうなると思いますか?
不動産投資も需給のバランスが重要
不動産投資も株式投資などと同じで、需給のバランスで価格が左右されます。
ワンルームの世界は、転売屋の利幅が減っています。
1棟の世界は、物件数が減っています。
これにより起きることは、仲介手数料の減額です。
仲介業者にとっては非常に厳しい時期を迎えていると思います。
生き残りが厳しく、規模を縮小せざる得ないケースも増えています。
仲介業者は、物件の仲介をすると物件価格に対して、約3%の手数料を徴収して生計を立てます。
しかしながらこれが激減しています。
ワンルームの場合、そもそも数が減っていてほしい人が多いので、仲介業者に頼まなくとも売れます。
すると、わざわざ仲介業者に手数料を払わなくても済むのです。
払ったとしても、1%にして、という形になるわけです。
苦労せず自分で売れるものを、他人にお金を払って売ってもらう必要がないので、ある意味で当たり前ですね。
仲介は、手数料が減ってもいいので売り物を分けて!
になるのです。
確かに当たり前の話だよね・・・
1棟でも同じことが言えます。
物件数が少ないので、情報が少なく、こを複数の仲介業者で分け合ったりします。
以前は、
売主→売主仲介(元付)→買主仲介→買主
という形がメインでした。
売りと買いにそれぞれ1社入るシンプルなケースです。
この場合は、それぞれの仲介会社が3%の手数料を受け取ることはできます。
しかし現在は、
売主→売主仲介1(元付)→売主仲介2(元付)→買主仲介1→買主仲介2→買主
というように、間に介在する仲介が増えてしまっています。
全社で手数料を分け合うので、0.5%、1%などのケースも頻繁に出てくるようになりました。
数が少ないので情報をできるだけ遠いところからでも取ってこようとします。
仲介できる物件がないと始まらないからです。
何もせず無収入よりも、手数料1%でもいいから遠くの物件を仲介しよう!という形になるのです。
非常に厳しい状況が続いていると感じます。
手数料激減で生き残れる会社
仲介手数料が減ると、仲介業者は死活問題です。
どのような会社が生き残れるのでしょうか?
・過去からの信頼が既存顧客で蓄積されている
・費用をかけずに業務をしている(一等地のオフィスなどNG)
信頼があって固定費をかけていないところ、というのが答えになりそうです。
固定費が高いと、支払いは変わらないのに手数料が減るという厳しい状況となります。
これでは続きません。
規模を縮小されるか人員をカットするかなどの対応に迫られるでしょう。
信頼の一切ないような会社は淘汰されていくので、生き残れるのは、それなりにまともに仲介業を営んでいる不動産業者だけになっていくでしょう。
信頼は何においても大事だよね!
まとめ
不動産業者は非常に厳しい状態が続いていると思います。
どこも物件がない!
と嘆いている感じがします。
遠い物件でも仲介するので、手数料の減額はほぼ必須です。
再販業者も利ザヤが減っているので、過去のような手数料を支払うことはまずないでしょう。
自社でも売れるので自社で付けに行く。
結果として仲介に物件が回ってこない。
回してほしければ少ない手数料でやってね、になるわけです。
現時点では改善の兆しが見えておらず、一度大きく不景気にならないともとに戻らないのではないかと感じます。
株価の暴落に期待せざる得ないという状況です。
暴落怖い・・・