多くの大家さんは他人ごとではありません。仕掛けられた罠、それは・・・
・サブリース
・頭金なし
です。
サラリーマンは、「購入できる無知」であり、不動産業者から見ると最高のターゲットです。
サブリースの罠にはまって物件を購入していませんか?
頭金なし(ゼロ)に魅力を感じて物件を購入していませんか?
ここ最近サラリーマン不動産投資家が激増しており、破産予備軍は大量に存在します。
かぼちゃの馬車は、その幕開けだと思います。
サラリーマンは簡単に自己破産できず、銀行としても都合が良いのです。
かぼちゃの馬車では、蓋を開けてみたら入居率がわずか4割。
賃料が想定の7割程度しか取れていないなど、極めて悲惨な状態だそうです。
それぞれの部屋に対し、約7万円で家賃保証していたにも関わらず、実際に入居者から取れている家賃はわずか4.3万ほどだそうです。
それにしても悪質です。
スマートデイズ(SD社)の営業マンは、顧客を紹介して成約したら、紹介料を500万円支払うと言って紹介を募っていたようです。
ねずみ講式に被害者が拡大していったものと思われます。
確実に計画倒産でしょう。
トップに近い人であれば、倒産する時期も十分に見えていたと思います。
予め全て仕組まれていたと思います。
投資は自己責任です。
不動産投資は甘くありません。
と言いたいところですが、今回の事例はあまりにも悪質であり、投資家がかわいそうです。
私のメルマガでも、絶対に買ってはいけない物件、として紹介している典型的な事例が今回の事件に該当しています。
↓↓不動産投資が気になったら読んでみてください↓↓
Yahooニュース
2018年2月8日掲載。
「シンデレラは夢をかなえるために馬車に乗った」不倫騒動から復帰したベッキー(33)がそう語るテレビCMがお茶の間に流れた。昨年春ごろだ。売り込んだのは、スマートデイズ(SD)社が首都圏で展開する女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」。初期費用が安く家具などの準備も不要。身一つで上京したい地方の若い女性がターゲットだが、この“馬車”が今や大揺れだ。
【図で見る】シェアハウス投資をめぐるトラブルの構図
1月下旬、東京・飯田橋の貸し会議室で開かれたSD社の説明会。「かぼちゃの馬車」の多くはSD社が長期の家賃を保証し、会社員らに投資させているが、SD社の菅沢聡社長が死刑宣告をするように言い渡した。
「もうお金がない。今月末の分は払えません。来月、再来月もどうなるかわかりません」
同社が4割前後しかない入居率を高く偽り、職業紹介などの事業外収入が潤沢なように見せかけていたことも告白。出席者はどよめき、「もう破産するしかない」「もって数カ月だ」と悲痛な声も飛び交った。
菅沢社長も実態をよく知らずにSD社に出資し、再建を狙って1月12日付で社長を引き受けた身だという。民泊や法人利用で借りてくれる企業を見つけると説明したが、保証した家賃は大幅に下げざるを得ないとも付け加えた。SD社は約900棟のシェアハウスを賃貸・管理。建築中か更地の状態が他に100ほどある。大家は約700人いて、9割以上が銀行でお金を借りた。融資元はスルガ銀行が大半で、SD社は昨秋に「スルガ銀 金利引き下げの手続き」という文書まで配布している。
「何か手を打たないと数カ月で貯金が底をつく」
ある40代の男性会社員は、SD社の説明会後にそう嘆いた。上場企業に勤め、年収は約800万円。ローンを組ませるには格好のターゲットだ。
男性は投資セミナーで勧められた「かぼちゃ話」にのってしまい、頭金も初期費用もゼロで1億円規模の物件を購入。スルガ銀で全額融資を受け、SD社から月60万円の家賃をもらい、スルガ銀に45万円を返す計画だったが、建物が完成して1年もしないうちに破綻した。十数室あるシェアハウスには、数人の入居者しかいないという。
実はSD社のビジネスを模倣したような類似業者で、減額・未払いのトラブルも同様に起きている。筆者が確認しただけで、他に2業者が昨年、減額・未払いに及んでいる。いずれの業者の大家にも、スルガ銀の利用者が含まれる。
サラリーマン大家の多くは老後への不安から不動産投資に走ったのに、今は夏までの金策さえままならない状況だ。
スルガ銀との金利の引き下げ交渉が動き出したが、利息が減るだけでは解決しない。SD社を訴える手もあるが、時間と手間がかかり、約束したお金をぜんぶ払わせられるかは不透明だ。
SD社の高利回り(=家賃保証)と引き換えに、シェアハウスの多くは相場より3~4割高く取引されている。転売すれば、それだけで数千万円の損失を抱える。自分でシェアハウスの入居者を埋めて家賃を集めるか、代わりの管理業者を見つけるかして銀行返済をしのぐ道もあるが、見込んだ収入が大きく目減りするのは必至で、余裕がなければ行き詰まる恐れがある。
冒頭の説明会が終わると、弱り切った大家たちに「支援」「救済」と書かれたビラを手に近づく男たちがいた。ブランド物の服やカバンをまとい、高級外車で乗りつける猛者も。ある大家がビラの一つに電話をかけると、300万円の「コンサルタント料」を要求された。その大家は「魑魅魍魎の世界。ああ、手を出さなきゃよかった」と心底悔しそうにつぶやいた。(朝日新聞記者・藤田知也)
※AERA 2018年2月12日号