不動産業者のキャッシュポイントは、大きく次の2つです。
1.仲介手数料
2.販売利益
ほぼ全ての不動産業者は、「2.販売利益」を追求します。
なぜでしょうか。
理由は、とてもシンプルです。
仲介手数料
仲介手数料は、不動産価格の3%+6万円(税別)が上限です。
1,000万円の物件を仲介した場合の仲介手数料は、36万円+税です。
売買が成立しなければ、仲介手数料は発生しないため、不動産業者の利益はありません。
販売利益(転売)
簡単に言うと、転売です。
1,000万円の物件を自社で購入し、1,500万円で顧客に販売します。
すると、500万円が利益になります。
不動産業者が販売利益を追求する理由
すでにお分かりですね。
利益額が全く異なるため、利益の薄い仲介手数料ではなく、利益率の高い販売利益を追求するのです。
「いやいや1,000万円の価値しかない物件を、1,500万円で売るなんて難しいでしょ!」
と思うかもしれません。
しかし、難しくないのです。
なぜなら、多くの人は不動産の相場観に乏しく、不動産業者が出した物件の値段をそのまま鵜呑みにするからです。

投資用区分マンションを購入している99%の人は、高値掴みをしています。
・節税対策
・老後の年金対策
・生命保険の代わり
というようなワードを切り口として営業された人は、確実に高値掴みをしています。
なぜなら、上記のワードは、本来の不動産投資ではないからです。

良い不動産業者の見分け方
良い不動産業者の見極めは、簡単ではありません。
しかし、次の2つに該当するような不動産業者はやめておいた方が良いでしょう。
・従業員が多い
・売上の伸び幅が大きい
従業員が多いということは、それだけ利益を稼がないといけません。
仲介手数料で小さく利益を出すだけでは、不十分でしょう。
販売利益を追求する際も、できるだけ価格の上乗せで利益を取ろうとしてきます。

不動産投資には、
・区分マンション(ワンルーム)
・戸建て
・1棟
・商業ビル
など、色々とあります。
人の年収や資産背景によって、買うべき商品は異なります。
上記全ての提案が可能かつ融資にも詳しい方であれば、お勧めです。
ワンルーム1択の提案をするような人は、おそらくワンルームの転売に関与している人でしょう。
特定の「何か」を勧める人は避けましょう。

まとめ
がっつり儲かるから無知に転売してやろう!
というのが、不動産業界で一番儲かるところです。
不動産業者の出す物件の価格が、本当に適正であるのか、常に疑ってください。
不動産に無知な人をカモにします。
無知を見つけては、大きな利益を転売で得ようとします。
不動産業界は、恐ろしいのです。
一度高値で不動産を買ってしまうと、売るに売れません。
10年、20年保有しても利益が出ないものをつかまされる可能性もあります。
十分に注意してください。
