この記事を書いた人
船橋寛之(ふなばしひろゆき)
1984年生まれ。
ドイツ育ちの不動産投資家。
不動産投資歴16年。
立教大学 経済学部卒。
リーマンショックの時に新卒で区分マンションを購入し、東京23区を中心に最大6棟55部屋を所有。
大和証券、大和総研に11年間勤務後、不動産コンサルタントとして独立。
現在は年間20億円以上の「非公開物件」仲介を行う。強みは「物件情報力」で、経験を活かしてセミナー講師や執筆活動にも携わる。
私生活では子供3人を育てる「ほぼ主夫」。
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本を書いている人を、すごいな!と思ってはいませんか?
確かに、ある程度各分野に長けていないと、書けないのは事実だと思います。
しかし、書籍のマーケットは年々衰退してきており、今の時代はお金を払えば誰でも商業出版できてしまいます。
自費出版ではなく、商業出版です。
独立して自分自身で事業をしている人であれば、1度は「本を出しませんか?」と連絡がきたことがあるのではないでしょうか。
書籍自体を否定はしませんが、本を書いているから本物の人、という解釈は間違いです。
大量の偽物も混じっていますし、すごくもなんともない人が書いていることも多々あります。
本を書いている人 = すごい人 だと勘違いしてた!!
特に不動産投資の書籍は年々質が悪化しており、読む価値のない本ばかりが出回っています。
私自身も記憶に残らないくらい、書籍の案内を受けた経験があります。
具体的に言うと、1,000万あれば、誰でも商業出版できるのです 笑
勿論、この価格はかなり高額で、実は200万ほど出せば、出版の夢は十分に叶ってしまうのです。
そのくらい、出版のハードルは低くなっています。
内容を5分動画にしました!
—書籍より抜粋—
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書店に行けば不動産投資のノウハウをまとめた本がずらっと並び、しかも毎日のように新刊本が出ている。
それらすべてとまでは言えないが、もちろん価値ある情報がそこに含まれていることは確かだ。
だたし、それらが「絶対の必勝法」でないことは、本を刊行した出版社はもちろん、執筆者ですら自覚しているに違いない。
誰かが作ったノウハウが全ての物件に通用するはずもないのは明白だ。
それなのに、今日も新しい必勝法が生まれては流布されていく。
その理由はなぜか。
おそらくそれは物件を新たに「売買してもらうため」、もしくは、誰かに「ビジネスへ新たに参入してもらうため」「情報を購入してもらうため」である。
つまり関係者が一稼ぎするのを目的にした、ある意味、どこか利己的な情報であることは否定できない。
不動産投資書籍の9割は偽物

不動産投資の書籍は、なぜ著者が本を書こうとしているか分かりますか?
本を見て、どこかの誰かがやってくる、ことを目指して出版しています。
簡単に言うと、営業ツール化されているわけです。
本を見てほいほいきたらラッキーってことなんだね・・・
不動産投資で言うと、不動産業者が主催している無料セミナーのようなものです。

無料セミナーを書籍に変え、出版することで、全国の不特定多数にリーチできます。
結局のところ、自分または自社で販売している物件を売る対象を探しているのです(カモ探し)。
連絡してきた人と面談し、自社の物件を買わせるのです。
無料セミナーと手口は全く同じなのです。

それでも、やはり「本を書いているのだからすごい!」という先入観があるため、著者に連絡してしまう人がいます。
勿論、本当にすごい人であれば良いのですが、不動産投資本の場合、9割は偽物です。
どのようにして偽物を排除するのでしょうか。
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偽物の書籍を読んで著者にアプローチしてしまうと、ぼったくり物件を買わされてしまいます。

本を書いているのが、不動産業者の代表またはそれに準ずる人であれば、まずダメです。
次に、成功しているかのように装っている大家が書いている本です。
特に短期で不動産を爆買いしたサラリーマン大家には、メガ大家と言われるような人もいます。

しかし、その大半は、不動産投資で成功しているとは言えません。
上手くいっていないことを実感しているので、なんとか書籍で顧客を集め、不動産業者につなぐことで手数料を得ようとしているということです。
—書籍より抜粋—
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2020年以後も勝ち続けるマンション戦略バイブル [ 沖有人 ]
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本屋には「不動産投資は儲かる」と主張する本が並んでいる。
成功した人だけが本を書くので、当然と言えば当然のことである。
しかし、私の目から見ると、本を書いている人たちも儲かっているとは思えない。
不動産投資のキャッシュフローは初年度が一番良く、徐々に下がっていくという特性がある。
最初の1,2年は誰でも儲かったように見える。
これが曲者だ。
最終的にマイナスになるケースでも、途中までは儲かっているように錯覚してしまうのだ。
不動産投資の成功と失敗は、投資の最終段階にならないとわからない。
不動産を売却してみないと、最終収益が確定しないのだ。
家賃など得られたキャッシュフローの累積と売却価格と、購入価格や利払い、税金、修繕費用など出て行った費用の通算で投資の最終利回りが決まってくる。
特にメガ大家は、短期的にオーバーローンを連発しているという特徴があります。
このような人は、自己破産一直線です。
いち早く書籍でカモを探して手数料稼ぎで損失の穴を埋めなくてはならないのです。
著者のプロフィールを確認する

著者がどのような立ち位置にいるのかは、大変重要です。
不動産業者が書いている本であれば、要注意です。
偽物の可能性は大です。
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ポイントは、著者が物件を販売する立場にいないことです。
物件を売っている人は、自分が販売する物件のことを、書籍でアピールします。
・都心のワンルームです!
・地方の1棟です!
・デザイナーズです!
・1棟は重量鉄骨に限る!
・築古木造を買うべき!
・田舎の戸建て投資!
などなど、何が正解かわからないくらい、言っていることがみんな違います。
書籍を複数読んだことある方であれば、「結局何が正解?」、「みんな言っていることが違うのでよくわからない」をいうような経験をしたことはないでしょうか。
理由は簡単です。
結局、書いている人が売りたい物件を、書籍でアピールしているだけだからです。
確かに、不動産投資には正解はなく、やり方は人それぞれです。
地方に精通しているから地方を極める人もいれば、都心のこだわる人もいます。
木造だったりRCだったり、投資家の好みは分かれるでしょう。
その中で、絶対に○○がいい!と言い切っているタイプの書籍は、100%偽物です(ポジショントーク)。
ポジショントークは偽物の証!
著者のプロフィールをチェックし、不動産を売っている匂いがすれば、疑ってください。
また、学歴や経歴も一切関係ありません。
東大卒だから信用できる!なんてことも全くないのです。
前職が不動産で、今も不動産業者で独立しているのであれば、疑いの目を向けてください。
結局、自社物件買わせたいだけなんじゃないの?と疑ってかかってください。
1棟とワンルームを比較し、メリットとデメリットを考えます。
○○で××なので、やはり都心のワンルームでしょう!
と言っている著者は、きっと都心のワンルームを売っている人です。
東京の1棟物件は利回りが低いので、地方で新築1棟を安価に建てましょう!
と言っている人は、きっと地方の新築を売っている人です。
このように、特定の何かに誘導するような書籍であれば、読む価値がなく、著者プロフィールから判断することができます。
書籍を出版することで、何らかの販売につなげようとしている人であれば、疑ってください。
まとめ

不動産投資に限らず、誰でも書籍が出せる時代になっているため、偽物が大量に出版されています。
お金が絡む本は、特に注意が必要です。
ボクも書きたいな^^/
書籍を入口として悪事を働く人も沢山います。
本を出しているから大丈夫な人だ!は幻想です。
著者をよく確認してください。
コイツ結局物件売っているな、と思えば、読む価値なしです。
